この「純青」により、
私たち富久錦は創業175年目に新たな挑戦を始めることになりました。
そのきっかけは、今まで先人から教えられ、伝えられてきたお酒の造り方が
酒質の均質化を目指す考えであったり、
お酒本来の味わいを損なうような作業であったり、
という場合があることに気が付いたことでした。
それ以来、本来お米と水からできるお酒のありのままのおいしさを飲んでいただくために
努力をしなければならないと想いを強くしています。
昨今の風潮で、すべての雑味や甘みが悪者のように扱われることも多くありました。
しかし、それらはうまくお酒の味で表現できると雑味は深みであったり、
甘みは豊かさであったりもします。日本酒も個性化の時代です。
教科書通りの造り方や既成概念から脱却して、自分たちがおいしいと思うお酒を
自分たちのやり方で表現するべきだと思うようになったのです。
この北播磨の地において、与えられた天の恵みを最大限に活用し、
できたお酒のおいしさをありのままお届けするためにこの純青は生まれました。
私たちの新たな挑戦「純青」が、
日本酒を好きになるきっかけになってほしい、そう願っています。